1章:目的と意義/開催概要
目的と意義
子どもSDCクラブの中学生である中谷悠人くんが企画した、このワークショップは、Minecraftを活用した防災シミュレーションを通じて、子どもたち自らが「助けを待つな!君がまちを守るんだ!」という防災の意識を体得し、災害時に主体的に行動できる力を育むことを目的としています。武蔵小杉エリアでは都市再開発が進む一方で、地域とのつながりが希薄になりつつあり、特に子どもたちが防災を学ぶ機会は限られています。本ワークショップでは、子どもたちが「知り」「考え」「伝える」体験を通じて、災害に対してしなやかに立ち直る力= レジリエンスを養うことを目指しました。デジタルゲームという親しみやすいツールを通じて、防災への関心を自然に高め、自らが未来の防災リーダーとして何ができるかを考える契機となりました。
開催概要
• 日時:2025年7月27日(日)9:30~12:00
• 会場:かわさき市民活動センター
• 参加者:川崎市内の親子17組34名
2章:具体的な内容(全3部構成)
第1部:Minecraft防災シミュレーション
子どもSDCクラブの中学生チームが作成した武蔵小杉の街をMinecraft上で再現。震度7の地震や火災などの災害をMinecraftで体験しながら「自分ならどう行動するか」「どこに避難し、誰を助けるか」を考える場としました。
第2部:防災講話(川崎市危機管理職員による)
中原区役所危機管理担当・倉又亮輔課長による講話では、「自助・共助・公助」の基本的な考え方や、日常生活に取り入れるべき防災対策について解説。地域の現状に即したレジリエンスの視点を学びました。
第3部:グループワーク&発表
NECプロボノ倶楽部(兼一般社団法人Nボノ理事)の西村公児氏によるファシリテートのもと、参加者たちはMinecraftによる災害体験を振り返りながら「自分たちのまちにどんな備えが必要か」を真剣に話し合いました。
仲間の意見に耳を傾け、自分の気づきを言葉にし、グループで一つの提案へとまとめていく姿には、年齢を超えた成長が感じられました。また、子ども達の柔軟な発想と他者への思いやりに満ちた彼らの姿に、会場からは自然と拍手が沸き起こりました。
3章:共創の力と今後の展望
今回の取り組みは、子どもたちの柔軟な発想と学びへの意欲が存分に引き出される機会となりました。それを支えたのが、NECプロボノ倶楽部と一般社団法人Nボノによる連携と伴走支援です。Minecraftという身近なツールを通じて、難解になりがちな防災を「自分ごと」として理解する機会を創出しました。
NECプロボノ倶楽部と一般社団法人Nボノは、今回の技術支援・運営協力にとどまらず、今後も子どもたちのまちづくり・防災力向上への取り組みに対して、継続的に伴走・応援していく予定です。
今回の経験をもとに、「第7回Minecraftカップ」への挑戦も既に始まっています。地域とつながり、未来を切り拓く力を持った子どもたちの一歩に、今後も期待が高まります。

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