オンラインで広がる健康づくりのネットワーク
コロナ禍での在宅勤務開始をきっかけに、NEC健康サポート倶楽部の保健師3名で始まったランチタイムオンラインラジオ体操。わずか数人から始まったこの取り組みは、現在では連続開催100回を大きく超え、毎回多くの参加者が集まる恒例イベントへと成長しました。
参加者は、NECグループの社員だけでなく、中原区役所職員、地域包括支援センターの利用者、いこいの家の常連の方々など、実に多様な層に広がっています。特筆すべきは、年齢や所属を問わず、誰もが気軽に参加できる雰囲気が醸成されていることです。毎週のランチタイムという時間帯を固定することで、参加者の日常生活に自然と組み込まれ、継続的な健康づくりの機会となっています。
地域と企業の垣根を越えたコラボレーション
月1回開催されるなかはらパンジー隊とのコラボ企画では、パンジー隊リーダーの田中さんの元気な掛け声が参加者全員を活気づけます。この取り組みの特徴は、単なるオンライン体操にとどまらない点です。中原区役所、各地のいこいの家、NECルネサンスホールなど、複数の拠点を同時に結んでの多元中継を実現。それぞれの場所の特色を活かしながら、一体感のある運動プログラムを提供しています。
運営面では、NECプロボノ倶楽部のメンバーが技術的なサポートを担当し、安定したオンライン環境を提供。参加者の中には高齢者も多いため、ZOOMの操作方法などもきめ細かくサポートしています。また、各拠点には必ずスタッフを配置し、対面でのフォローも行うことで、誰もが安心して参加できる環境を整えています。
持続可能な健康づくりコミュニティの形成
この活動の意義は、単なる健康づくりを超えて、新しい形のコミュニティ形成にまで発展している点です。地域メディアのイッツコムやタウンニュースも、単なる取材対象としてではなく、実際に体操に参加する仲間として活動に加わっています。
さらに、この取り組みは地域の他の活動との連携も生み出しています。例えば、地域の高齢者施設での体操指導や、子ども向けのイベントでの体操タイムの実施など、活動の輪は着実に広がっています。参加者からは「週に一度の楽しみ」「新しい友達ができた」「運動が習慣になった」といった声が寄せられ、心身両面での健康づくりに貢献しています。
また、この活動モデルは他地域からも注目されており、同様の取り組みを始めたいという問い合わせも増えています。NECプロボノ倶楽部では、活動のノウハウを積極的に共有し、各地での展開を支援する準備も進めています。
「継続は力なり」をモットーに、楽しみながら健康づくりを続けられる場を提供し続けています。企業と地域が協力することで、新しい形の持続可能なコミュニティ活動のモデルケースとなっています。コロナ禍をきっかけに始まったこの取り組みは、ポストコロナ時代における新しいコミュニティ活動の在り方を示唆しています。
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